Stabina
料金の内訳

eSIM とローミング、実際に払う金額

同じ10日間の旅行を3通りで試算しました。キャリアのローミング、1日単位の海外パケット定額、そして旅行用 eSIM。計算の中身と、ローミングが今でも正解になる2つのケース。

執筆 Stabina Editorial6 分で読めます

どのキャリアにも似たような案内があります。「いつもの料金プランのまま、1日いくらで海外でも使えます」。確かに便利です。そして週末旅行より長い旅行では、いちばん高い接続方法でもあります。

同じ旅行を3通りで計算してみました。

比較した条件

スマホ1台、海外10日間、データ通信は約8GB(地図、メッセージ、動画を数時間、家族とのビデオ通話1回)。そのあいだ通話と銀行の2段階認証は自分の番号で受け取れる状態を維持します。これは「あったら便利」ではなく、外せない条件です。

以下の金額は、2026年半ばに日本の大手キャリアでよく見かける水準です。契約プランによって差があります。だからこそ、前提として自分のプランを確認してください。

選択肢10日間の目安引き換えに失うもの
キャリアの1日定額9,800〜19,800円お金以外は、特になし
キャリアの海外向けオプション5,000〜8,000円データ量に上限、テザリング不可の場合が多い
旅行用 eSIM2,000〜4,000円なし(番号は元の回線でそのまま使えます)
空港で買う現地SIM3,000〜7,000円自分の番号。加えて行列と、パスポートを預ける20分

損益分岐点は3日目

1日980〜1,980円の定額は、10GBの旅行用 eSIM の価格を2日目から3日目のあいだに追い越します。それより短ければ、ローミングの手軽さには本当に価値があります。それより長ければ、家で設定を変えるだけで済んだことに何倍もの金額を払っていることになります。

なぜここまで差が開くのか

ローミングは「国内契約の追加オプション」として値付けされています。キャリアは行き先の国に自社ネットワークを持っていないので、現地の通信を卸で仕入れ、利益を乗せて再販します。しかも定額なので、いちばん使うユーザーの分まで含んだ価格になります。

旅行用 eSIM は「単体の商品」として値付けされています。同じ現地の通信を仕入れて、データだけを売ります。通話もSMSも国内契約も付いていません。通話とSMSは、すでに払っている元の回線がそのまま担当します。

選んでいるのは2つのデータプランではありません。現地の通信料金そのものか、そこに乗った自国キャリアの取り分か、です。

それでもローミングが正解になるとき

2つあります。どちらも現実的な話です。

短い出張。 36時間の出張で1日980円の定額なら、合計1,960円で設定もゼロ。QRコードもなく、設定を忘れる余地もありません。定額を使ってください。

すでにプランに含まれている場合。 上位プランに海外データを標準で含むキャリアが増えました。その契約なら、もう払っています。使ってください。この記事の残りは読まなくて大丈夫です。

もうひとつ、部分的な例外もあります。現地の電話番号で着信を受ける必要がある場合(宅配、現地の銀行手続き、レンタルの保証金など)は、旅行用 eSIM では対応できません。現地SIMが必要です。行列に並ぶ価値があるのは、この用途だけです。

5秒で決める

  • 48時間以内の旅行 → キャリアの1日定額を使う
  • 海外データがプランに含まれている → それを使う
  • 現地番号での着信が必要 → 現地SIMを買う
  • それ以外(つまり大半の旅行) → 旅行用 eSIM が4〜6倍安い

よくある3つの間違い

「旅行単位」ではなく「GB単位」で選んでしまう。 6GBしか使わないのに20GBのプランを買っても、割安にはなりません。前回の旅行で実際に使った量はスマホが記録しています。それに3割ほど足した量を買ってください。

有効期間の起点を勘違いする。 多くの旅行用 eSIM は、購入時ではなく現地のネットワークに初めてつながった時点から日数を数え始めます。つまり出発の数日前に、自宅のWi-Fiで落ち着いてインストールしておいても損はありません。自分のプランの条件は、インストール前に確認してください。

元の回線をデータ通信のままにしてしまう。 これがいちばん高くつきます。eSIM を入れてもデータ回線を切り替え忘れると、スマホは何も言わずに自国キャリアでローミングを続け、その分を請求します。切り替えは1回のタップ、4秒です。そしてそれがこの記事の要点そのものです。

4〜6倍

10日間の旅行で、1日定額と比べた場合の節約幅

48時間

これより短い旅行なら、キャリアの1日定額のほうが本当に得

タップ1回

節約できたかどうかを決める、たった1つの設定

自分の旅行で計算してみる

行き先を選んで、データ量と日数でプランを比較できます。QRコードは即時発行。電話番号はいまのまま変わりません。

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節約が実現するのは、インストールが正しく終わったときだけです。そしてほぼ全員がここでつまずきます。90秒でわかる eSIM の入れ方で、3つの手順と、問い合わせの原因になる5つの間違いをまとめました。

よくある質問

データ通信については、ほぼ常に安くなります。地域対応の10GB eSIM はおおむね2,000〜4,000円ですが、1日あたり1,500〜2,000円の海外パケット定額は2〜3日でその金額を超えます。ローミングが有利なのは2つの場合だけです。48時間以内の短い旅行と、契約プランに海外利用が無料で含まれている場合です。

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